家常の茶飯に思うこと 茶を以て誠と為す|ブックダム

家常の茶飯に思うこと 茶を以て誠と為す

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家常の茶飯に思うこと 茶を以て誠と為す

著者:通仙庵孝典

著者プロフィール

出版社:ブックダム

定価:1,980(税込)

発売日:2026年6月11日

ISBN:9784911160121

単行本/四六判/288ページ

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内容紹介

「お茶を淹れる」という日常の所作に、人生を貫く静かな哲学があるーー。煎茶道黄檗売茶流の家元・通仙庵孝典が綴る、五十八篇の散文集。

煎茶道黄檗売茶流の家元・通仙庵孝典が綴る、五十八篇の散文集。

「家常の茶飯」とは、ありふれた日々に摂る、ありふれた食事のこと。本書は、著者がお稽古場で社中の皆さんに語りかけてきた言葉と、そこから生まれた個人的な気付きを、丁寧に文字へと写し取った思索の記録です。点てるお茶ではなく、淹れるお茶の道——煎茶道。一煎の茶にあらゆる学びを求める、現代では非常に稀となったその密やかな小径を、半生にわたり歩み続けてきた著者の眼差しが、ページの隅々まで行き渡っています。

著者が一貫して見つめるのは、「美意識」というものさし。あらゆる判断を善悪ではなく、美しいか否かに求める術——その立ち位置によって都度変化する頼りない基準ではなく、自らの内側にある絶対的な軸を持つこと。それは煎茶道のお手前、すなわち心身を一つに結びお茶を淹れる妙技を通じてのみ体得される、生き方そのものへの問いかけでもあります。

「特別な人々」「心と体の距離」「美人の条件」「道具の価値」「呼吸の深浅」「忘却讃歌」「揺るぎなき土台」「不変の敬意」「光と影」「孤独な生きもの」「日常の彩り」——全五章にわたって展開される各篇は、煎茶道という小径から見える人間関係、感情、成長、感謝、そして品格について、静謐かつ深い洞察を読者に届けます。章間に配された「煎茶道具」の紹介、そして黄檗売茶流に伝わる「平成手前七手前全八景『移風易俗』」の解説も、見逃せない読みどころです。

感情に呑まれず、呑み込む力。成長と完成を諦めない心。煎茶道という人生航路の羅針盤から授かった知恵の数々が、ページをめくるたび、読み手の胸にゆるやかに沁み入ります。
煎茶道に親しむ方はもちろん、丁寧な暮らしや日本文化の奥行きに心惹かれるすべての方へ。一煎のお茶のように、心を静め、整えてくれる一冊です。

※本書は、月刊情報誌『元気な暮らし』(株式会社Total health design発行)に二〇二一年八月号から二〇二五年七月号まで足かけ四年にわたり連載された「家常の茶飯に思うこと」を、加筆・修正のうえ再編集して一冊にまとめたものです。

【目次】
「家常の茶飯」とは
まえがき

第一章
 第一篇 特別な人々
 第二篇 心と体の距離
 第三篇 美人の条件
 第四篇 道具の価値
 第五篇 懐に器
 第六篇 旅の目的
 第七篇 呼吸の深浅
 第八篇 食卓にて
 第九篇 もう一つの姿勢
 第十篇 絶景と憧憬
 第十一篇 感謝の骨格
 第十二篇 神秘の領域

 煎茶道具 一

第二章
 第十三篇 脛の傷跡
 第十四篇 命名の意義
 第十五篇 隣の芝
 第十六篇 気高き麒麟
 第十七篇 己の伸び代
 第十八篇 不屈の闘士
 第十九篇 名も知らぬ鳥
 第二十編 忘却讃歌
 第二十一篇 揺るぎなき土台
 第二十二篇 祖父の感慨
 第二十三篇 想像する力
 第二十四篇 臆病者の系譜

 煎茶道具 二

第三章
 第二十五篇 追憶の地図
 第二十六篇 大人の階段
 第二十七篇 不変の敬意
 第二十八篇 偉大なる弟子
 第二十九篇 己の尊厳
 第三十篇 恥辱の用途
 第三十一篇 果てなき解釈
 第三十二篇 手引書の罠
 第三十三篇 矛と盾
 第三十四篇 縦の繋がり
 第三十五篇 横の繋がり
 第三十六篇 風の導き

 煎茶道具 三

第四章
 第三十七章 行き交う旅人たち
 第三十八篇 違う話、同じ話
 第三十九篇 光と影
 第四十篇 玉虫色の季節
 第四十一篇 金毛の獅子
 第四十二篇 努力の働き
 第四十三篇 旅の途上
 第四十四篇 感情の墓標
 第四十五篇 孤独な生きもの
 第四十六篇 学びと、気付きと、閃きと
 第四十七篇 怒りの代償
 第四十八篇 玉露の味

 煎茶道 黄檗売茶流と平成手前について

 平成手前 七手前 全八景「移風易俗」

第五章
 第四十九篇 作法の母
 第五十篇 肩書の生業
 第五十一篇 至福のとき
 第五十二篇 異端者の正体
 第五十三篇 楽しむ覚悟
 第五十四篇 「勿体ない」の置き所
 第五十五篇 財宝の分け前
 第五十六篇 飽くなき戦い
 第五十七篇 日常の彩り
 第五十八篇 煎茶の効能

あとがき

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