株も決定権も、すべて半分。だからこそ会社は伸びた――。
「友人と起業するな」「株を半分ずつにするな」。
経営のタブーとされるこの2つをあえて重ね、50対50で起業した2人がいます。株式会社Timewitchの代表、岡田崇と三浦健之介です。
幼稚園で出会い、小学生のころは毎日一緒に日が暮れるまで遊び、計算ドリルの競争をしていた2人。30年近く経った今、会社の借金1億円に、2人の名前で判を押しています。夢も借金も笑いも涙も、すべて割り勘。完全に対等な共同経営です。
第1期の年商は500万円。第2期には1億円へ。ところが数字が伸びたその年に、仲間が次々と去っていきました。何度も間違えながら会社のつくり方を変え、5年で累計取引3000社、年商7億円に到達。今では1年半、退職者が1人も出ていません。
その根っこにあるのが、「分けたら、増えた」という実感です。
知恵は教えても減らず、熱量は分け合うほど燃え広がっていく。これはきれいごとではなく、2人が5年かけて、自分たちの会社で確かめてきたことです。
ただし、何でも分ければいいわけではありません。任せる範囲を決め、予算を分け、引き受けられないことまで話せる関係があってこそ、Timewitchは成長を続けてきました。
共同創業やパートナーシップに関心のある起業家・経営者には、50対50の共同経営で起こるデッドロックや責任の曖昧さへの備えを。チームの主体性が上がらずに悩むマネージャーや部門長には、熱量を軸にした役割分担や、メンバーの「着火点」を見つける組織づくりを。社外へと広がる協力関係まで、成功も失敗も包み隠さず語ります。
そして、「働くことが楽しくない」と感じているあなたにも、社内外に惜しみなく炎を分け続けるTimewitchの熱量を。
月曜の朝が、少し楽しみになる。今、隣にいる誰かと働く、すべての人に届けたい1冊です。
目次
はじめに
第1章 夢も借金も笑いも涙もすべて割り勘
――友と選んだ50対50の冒険
・知らない世界を見せてくれた男
――何をするかより、誰とするか
・50対50起業は呪縛か、それとも魔法か
――半分にした二人に、起きたこと
・分け合う火
――対立を超える信頼のデザイン
・お前が倒れても俺が支える
――“運命共同契約”というパートナーシップ
第2章 熱量が魔法を生む
――二つの心臓で走る経営
・誰と夢を見るか
――“一緒にやりたい”が最高の経営戦略
・やりたい人に、どう任せるか
――感情と戦略をつなぐ経営の仕組み
・熱量を支える取り決め
――分け合うほど増えていく
・ビジョンは、動きながら育っていく
――行き先が重なれば景色が変わる
・今日は何か面白いことあった?
――二人の対話が豊かな創造を生む
・熱量は高く、頭は冷静に
――正しく燃えるための、薪の組み方
・50対50だからこそ紡げた進化
――“二刀流経営”の物語は続く
第3章 歓喜も試練も分け合えば宴になる
――Timewitch流“熱量マネジメント”の実践録
・熱量の共鳴
――小さな成功体験が、組織を自走させる
・1on1は宝の地図
――本人の言葉から、仕事を一緒に考える
・二人の望遠鏡で見つける可能星
――多視点でチームの創造力を拡張する
・落ち込む心に、希望の呪文をかけろ
――フィードフォワードで進化する組織
・熱を絶やさない仕掛けを、張り巡らせる
――熱は、放っておけば冷めていく
・ゴキゲンの連鎖が、組織に火を灯す
――定時の外で、魔法は生まれる
・音楽レコーディング現場が、理想の組織だ
――怒号の現場と、称賛の現場
・SHOW TIMEWITCH
――会社を最高の“遊び場”にしよう
第4章 分け合うことが変える未来
――分け合う思想が、どこまで届くのか
・分け合う魔法の原点
――あのころ、楽しさだけがそこにあった
・なぜ大人は分け合う魔法を忘れてしまうのか?
――限りあるものと、増やせるもの
・分け合う未来、その扉はもう開いている
――熱量は、分けるほど燃え広がる
・組織の内と外を超えて、分け合う世界へ
――取引先も、退職者も、すべて熱量でつながる
おわりに
